サイバーセキュリティ教育プログラム

情報セキュリティ教育研究センターでは、学部横断型教育プログラム「サイバーセキュリティ教育プログラム」を 2022年4月から開始します。 横断型教育プログラムとは、定められたテーマに沿って、複数の教育部局において開設している講義・演習等をひとまとまりとして履修するものです。 このプログラムは、技術のみならず、サイバーセキュリティと社会の関わりについて学ぶことで、文系理系を問わず各分野で必要とされる情報セキュリティの素養 (基礎知識と基本技術) を持った人材を育成することを目指しています。 文系理系を問わずぜひ履修してください。

詳細は次のリンクから参照ください。

プログラムの概要

近年、サイバーセキュリティに関する関心が高まっています。情報セキュリティ教育研究センター (SI センター) では、体系的にサイバーセキュリティの知識と技術を身に付けてもらうために、学部学生向けの部局横断型教育プログラム「サイバーセキュリティ教育プログラム」を2022年4月から開始します。

昨今、デジタル社会を取り巻く IT システムやサービスは高度化され、身の回りのサービスは IT 技術により高度化され、Society5.0 に代表されるようなサイバー空間とフィジカル空間の融合による社会的なサービスが実現しています。

しかしその一方で、システムの安全性を脅かすサイバー攻撃や個人を狙った情報の詐取といった、サイバー空間における新たな脅威が拡大しているのも事実です。個人情報の漏えいに始まり、企業の機密情報や国家レベルの機密情報の漏えいが発生しています。様々な分野に IT 技術が導入され生活が便利になるとともに、身近なサービスにおいてもサイバーセキュリティのリスクが高まっています。このような状況においては、サイバーセキュリティ対策は IT 技術を利用したすべての分野における最重要課題の一つとなっています。

サイバーセキュリティに関連する事故は、経済的および社会的な大きな損失に直結します。そのため、技術者のみならず経営者や実務者、サービスを利用する個人においてもサイバーセキュリティに関する意識改革が必要です。本プログラムは、このような社会的要請の下で、文系理系を問わず各分野で必要とされる情報セキュリティの素養 (基礎知識と基本技術) を持った人材を育成することを目的として開設されました。様々な学部学生の参加をお待ちしています。

修了要件

<科目の構成について>
本プログラムは、選択必修科目と選択科目から構成されています。

● 選択必修科目 : 本プログラムのコアとなる科目です
● 選択科目 : サイバーセキュリティを理解するにあたっての基礎知識を得られる科目です

選択必修科目から 4単位以上、選択必修科目と選択科目を合わせて 12単位以上を取得することで、本プログラムは修了となります。修了認定者には、東京大学より修了証を発行します。また、本プログラムは学部学生を対象としておりますが、大学院学生の履修も歓迎します。

<修了証申請について>
修了証の申請時期は、在学している学部を卒業又は大学院を修了(博士課程満期退学を含む)する学期の始めです。
修了証授与を希望する学生は、各学部又は研究科(教育部を含む)の掲示等に従い、UTASで期間中に手続きを行ってください。

※注意事項:
修了証申請を行わなかった場合には修了証は交付されません。

<修了証授与について>
プログラムの修了に必要な単位を取得し、在学している学部を卒業又は大学院を修了(博士課程満期退学を含む)した履修者には、東京大学から修了証が授与されます。
この修了証は、全学の教育運営委員会で認められて大学が授与する正式な修了証です。

※注意事項:
プログラムの修了に必要な単位を取得しても、在学している学部を卒業又は大学院を修了(博士課程満期退学を含む)しない場合には修了証は交付されません。

履修にあたって

本プログラムでは、サイバーセキュリティの体系的な知識を得るにあたって必要となる学習項目を定義しています。以下が本プログラムが定義する、サイバーセキュリティの基礎的な学習項目です。

大分類 小分類
コンピューターシステムの基礎 計算機アーキテクチャ
OSの仕組み
メモリ管理
クラウド技術
コンピューターネットワークの基礎 TCP/IPとは
通信の仕組み(DNS、サーバクライアントモデル)
ネットワークによる攻撃の防御
ネットワークサービスの社会展開 ITシステムの仕組み
システムの冗長性と規模性
サイバーセキュリティ サイバーセキュリティの概念
脆弱性
攻撃手法
攻撃の解析と防御
インシデント対応
暗号化方式 (共通鍵暗号、公開鍵暗号、電子署名、暗号理論)
認証とアクセス
サイバーセキュリティ事例 情報を守る
サイバーセキュリティと法制度
BCPとレジリエンス

履修にあたっては、これらの学習項目がなるべく重なることのないよう科目を選択することが望まれます。例えば、コンピューターネットワークを学べる科目だけを履修して 12単位そろえるのではなく、大分類の項目それぞれを学べる科目を選択して履修することが望まれます。

本プログラムを構成する科目

本プログラムの選択必修科目および選択科目は次の通りです。特にサイバーセキュリティ I 〜IV に関しては、本横断型教育プログラムのために新設された科目です。工学部の講義となっておりますが、全学部共通授業科目としても登録されており、情報システムに関する基礎的な知識がなくても履修できる内容となっております。是非とも履修してください。

※プログラム開設年月(2022年4月)より前に取得した単位は、プログラムの修了に必要な単位に算入されません。

※科目は、科目名だけでなく、「時間割コード」等もご確認ください。指定された時間割コードと異なる時間割コードで単位を取得された場合、本教育プログラムの単位として認定することができません。

※選択必修科目と選択科目の中に、1科目のみ同じ科目名があります。同じ科目名ですが、別の講義ですのでご注意ください。

科目名:情報セキュリティ
選択必修科目   開講部局:工学部、担当教員:松浦幹太先生
選択科目   開講部局:理学部、担当教員:高橋健太先生

2022年度選択必修科目

科目名 開講部局 時間割コード 担当教員 単位 セメスター 曜限
サイバーセキュリティI
(セキュリティ基礎:基本概念、技術、社会動向)
工学部 FEN-CO4907L1 宮本大輔
関谷勇司
2 S1S2 木5
サイバーセキュリティ II
(セキュアなネットワークとシステム設計)
工学部 FEN-CO4908L1 関谷勇司
中村宏
2 S1S2 集中
サイバーセキュリティ III
(サイバーセキュリティ脅威管理論)
工学部 FEN-CO4909L1 中山雅哉
関谷勇司
2 A1A2 月5
サイバーセキュリティ IV
(実社会との関わり)
工学部 FEN-CO4910L1 佐藤周行
関谷勇司
中山雅哉
2 A1A2 集中
情報工学概論
(インターネット工学)
工学部 FEN-CO3d01L1 江崎浩 2 S1S2 水1
情報セキュリティ 工学部 FEN-EE4d22L1 松浦幹太 2 S1S2 火3
情報通信システム創成学 工学部 FEN-SI3d23L1 中尾彰宏 2 A1/A2 水2
情報メディア論Ⅰ
(インターネット基礎)
文学部 04225501 西川賀樹 2 S1S2 水3
情報メディア論Ⅱ
(情報セキュリティ)
文学部 04225502 西川賀樹 2 A1A2 水3
コンピュータネットワーク論 理学部 0510093 宮本大輔 1 A1 水2
情報社会及び情報倫理 理学部 0510067 佐藤一誠 2 A1A2 月5
情報工学II 教養学部
(後期課程)
08D1209 中尾彰宏 2 S1S2 月2

サイバーセキュリティI(セキュリティ基礎:基本概念、技術、社会動向)

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-CO4907L1
担当教員:宮本大輔 関谷勇司

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:木5

学べる項目:通信の仕組み, 計算機アーキテクチャ, OS の仕組み, サイバーセキュリティの概念, 脆弱性, 攻撃手法, 暗号化方式 (共通鍵暗号、公開鍵暗号、電子署名), サイバーセキュリティと法制度

サイバーセキュリティ II (セキュアなネットワークとシステム設計)

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-CO4908L1
担当教員:関谷勇司 中村宏

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:集中

学べる項目:ネットワークによる攻撃の防御, OS の仕組み, メモリ管理, クラウド技術, 脆弱性, 攻撃手法, 攻撃の解析と防御, 認証とアクセス, 情報を守る, ネットワークサービスの社会展開

サイバーセキュリティ III (サイバーセキュリティ脅威管理論)

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-CO4909L1
担当教員:中山雅哉 関谷勇司

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:月5

学べる項目:サイバーセキュリティの概念, 脆弱性, 攻撃の解析と防御, インシデント対応, 認証とアクセス, 情報を守る, BCP とレジリエンス

サイバーセキュリティIV (実社会との関わり)

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-CO4910L1
担当教員:佐藤周行 関谷勇司 中山雅哉

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:集中

学べる項目:サイバーセキュリティの概念, インシデント対応, 認証とアクセス, 情報を守る, サイバーセキュリティと法制度, BCP とレジリエンス, ネットワークサービスの社会展開

情報工学概論(インターネット工学)

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-CO3d01L1
担当教員:江崎浩

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:水1

学べる項目:計算機アーキテクチャ, OS の仕組み, クラウド技術, TCP/IP とは, 通信の仕組み (DNS、サーバクライアントモデル), ネットワークによる攻撃の防御, IT システムの仕組み, システムの冗長性と規模性, サイバーセキュリティの概念, 脆弱性, インシデント対応, 暗号化方式, 認証とアクセス, 情報を守る, サイバーセキュリティと法制度, BCP とレジリエンス

情報セキュリティ

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-EE4d22L1
担当教員:松浦幹太

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:火3

学べる項目:ネットワークによる攻撃の防御, サイバーセキュリティの概念, 暗号化方式, 認証とアクセス, 情報を守る, セキュリティプロトコル、セキュリティマネジメント

情報通信システム創成学

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-SI3d23L1
担当教員:中尾彰宏

単 位:2

セメスター:A1/A2

曜限:水2

学べる項目:TCP/IPとは, 通信の仕組み(DNS, サーバクライアント), IT システムの仕組み

情報メディア論Ⅰ(インターネット基礎)

開講部局:文学部
時間割コード:04225501
担当教員:西川賀樹

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:水3

学べる項目:TCP/IP とは, 通信の仕組み (DNS、サーバクライアントモデル)

情報メディア論Ⅱ(情報セキュリティ)

開講部局:文学部
時間割コード:04225502
担当教員:西川賀樹

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:水3

学べる項目:ネットワークによる攻撃の防御, サイバーセキュリティの概念, 脆弱性, 攻撃手法, 暗号化方式, 認証とアクセス, 情報を守る, サイバーセキュリティと法制度

コンピュータネットワーク論

開講部局:理学部
時間割コード:0510093
担当教員:宮本大輔

単 位:1

セメスター:A1

曜限:水2

学べる項目:TCP/IP とは, 通信の仕組み (DNS、サーバクライアントモデル)

情報社会及び情報倫理

開講部局:理学部
時間割コード:0510067
担当教員:佐藤一誠

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:月5

学べる項目:サイバーセキュリティの概念、情報を守る

情報工学II

開講部局:教養学部(後期課程)
時間割コード:08D1209
担当教員:中尾彰宏

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:月2

学べる項目:TCP/IP とは, 通信の仕組み (DNS、サーバクライアントモデル), IT システムの仕組み

2022年度選択科目

科目名 開講部局 時間割コード 担当教員 単位 セメスター 曜限
情報理論 工学部 FEN-AM3d20L1 高安敦 2 A1A2 火1
計算システム論第一 工学部 FEN-MP3d40L1 中村宏 2 S1S2 金3
計算システム論第二 工学部 FEN-MP3d41L1 高瀬英希
中村宏
2 A1A2 火2
通信網工学 工学部 FEN-EE4d20L1 相田仁 2 S1S2 火2
オペレーティングシステム 工学部 FEN-EE3d16L1 田浦健次朗 2 A1A2 火1
コンピュータアーキテクチャ 工学部 FEN-EE3d07L1 坂井修一 2 S1S2 火1
ネットワーク工学概論 工学部 FEN-EE3d06L1 江崎浩 2 S1S2 水1
次世代サイバーインフラ論 工学部 FEN-CO4931L1 中尾彰宏 2 A1A2 金5
分散システム 工学部 FEN-EE3704L1 落合秀也 2 A1A2 水3
人文情報学概論Ⅱ 文学部 04225002 下田正弘 2 A1A2 水5
計算機構成論 理学部 0510019 高前田伸也 2 S1S2 金2
計算機システム 理学部 0510003 吉本芳英 2 A1A2 火4
オペレーティングシステム 理学部 0510012 加藤真平 2 S1S2 月2
情報セキュリティ 理学部 0510094 高橋健太 1 A2 金5
農業IoT概論 農学部 060320635 溝口勝
海津裕
2 A1 月2/木1
情報工学I 教養学部
(後期課程)
08D1208 越塚登 2 A1A2 未定
安全・安心教育 教育学部 09225312 東郷史治 2 A1 火1/金1

情報理論

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-AM3d20L1
担当教員:高安敦

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:火1

学べる項目:暗号化方式

計算システム論第一

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-MP3d40L1
担当教員:中村宏

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:金3

学べる項目:計算機アーキテクチャ

計算システム論第二

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-MP3d41L1
担当教員:高瀬英希 中村宏

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:火2

学べる項目:計算機アーキテクチャ, OS の仕組み, メモリ管理

通信網工学

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-EE4d20L1
担当教員:相田仁

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:火2

学べる項目:通信の仕組み、ローカルエリアネットワーク・公衆ネットワーク

オペレーティングシステム

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-EE3d16L1
担当教員:田浦健次朗

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:火1

学べる項目:計算機アーキテクチャ, OS の仕組み, メモリ管理, 認証とアクセス

コンピュータアーキテクチャ

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-EE3d07L1
担当教員:坂井修一

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:火1

学べる項目:計算機アーキテクチャ, OS の仕組み, メモリ管理

ネットワーク工学概論

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-EE3d06L1
担当教員:江崎浩

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:水1

学べる項目:計算機アーキテクチャ, OS の仕組み, クラウド技術, TCP/IP とは, 通信の仕組み (DNS、サーバクライアントモデル), ネットワークによる攻撃の防御, IT システムの仕組み, システムの冗長性と規模性, サイバーセキュリティの概念, インシデント対応, 暗号化方式, 認証とアクセス, 情報を守る, サイバーセキュリティと法制度, BCP とレジリエンス

次世代サイバーインフラ論

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-CO4931L1
担当教員:中尾彰宏

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:金5

学べる項目:通信の仕組み, Beyond 5G

分散システム

開講部局:工学部
時間割コード:FEN-EE3704L1
担当教員:落合秀也

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:水3

学べる項目:TCP/IP とは, 通信の仕組み (DNS、サーバクライアントモデル), IT システムの仕組み, システムの冗長性と規模性, 攻撃手法, 認証とアクセス

人文情報学概論Ⅱ

開講部局:文学部
時間割コード:04225002
担当教員:下田正弘

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:水5

学べる項目:計算機アーキテクチャ, IT システムの仕組み

計算機構成論

開講部局:理学部
時間割コード:0510019
担当教員:高前田伸也

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:金2

学べる項目:計算機アーキテクチャ, メモリ管理

計算機システム

開講部局:理学部
時間割コード:0510003
担当教員:吉本芳英

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:火4

学べる項目:計算機アーキテクチャ, OS の仕組み, メモリ管理, TCP/IP とは, サイバーセキュリティの概念

オペレーティングシステム

開講部局:理学部
時間割コード:0510012
担当教員:加藤真平

単 位:2

セメスター:S1S2

曜限:月2

学べる項目:計算機アーキテクチャ, OS の仕組み, メモリ管理

情報セキュリティ

開講部局:理学部
時間割コード:0510094
担当教員:高橋健太

単 位:1

セメスター:A2

曜限:金5

学べる項目:サイバーセキュリティの概念、情報を守る

農業IoT概論

開講部局:農学部
時間割コード:060320635
担当教員:溝口勝 海津裕

単 位:2

セメスター:A1

曜限:月2/木1

学べる項目:TCP/IP とは, 通信の仕組み (DNS、サーバクライアントモデル), IT システムの仕組み, 農学分野におけるフィールドIoTセンサの実習と応用

情報工学I

開講部局:教養学部(後期課程)
時間割コード:08D1208
担当教員:越塚登

単 位:2

セメスター:A1A2

曜限:未定

学べる項目:計算機アーキテクチャ, OS の仕組み, メモリ管理, IT システムの仕組み, OSにおけるDiscretionaryなアクセス制御(ACL、等)、リング保護の概念

安全・安心教育

開講部局:教育学部
時間割コード:09225312
担当教員:東郷史治

単 位:2

セメスター:A1

曜限:火1/金1

学べる項目:情報を守る、学校の児童生徒に関するデータ利活用等

プログラムへの参加方法

本プログラムは、履修するにあたって事前登録フォームを設けています。事前登録して頂くことで、履修科目の相談などがスムーズに行えます。(※ 事前登録を行っていなくともプログラムを修了することは可能です)。

本プログラムに関して質問等ありましたら、以下までお願いします。
education@si.u-tokyo.ac.jp